１． 免疫とは？

免疫は、さまざまな病気から体を守る仕組みのことです。

空気中のウィルスや細菌、アレルギー物質、タバコの煙、大気汚染・・・
私たちが生活している身の回りには、体に害を及ぼすさまざまな物質が数多く存在しています。

そんな環境の中で暮らしていても、多くの人が病気にならずに済んでいるのはなぜでしょう？
それは、私たちの体に備わっている「免疫力」のおかげです。

私たちの体を形作る細胞は、「これは自分の細胞だよ」ということを示す“名札”のような役割を持つ物質をつけて体内に存在します。そして、自分と同じ“名札”を持たない細胞やたんぱく質は異物として認識され、排除されるようになっています。

自分を示す“名札”を持たないものとは、例えばがん化してしまった細胞など。
体の外から入ってくるものでいうと、病原菌やウィルス、アレルギー物質などがそれに該当します。こうした病気になるもと、自分にとって敵とみなしたものを殺傷し、排除するのが免疫細胞なのです。

免疫とは、“名札”をもたない異物を排除して、病気から体を守ってくれる働きのことです。

また、おたふく風邪のように「一度かかると二度とかからない」ということがあるように、免疫細胞には、ある種の敵（異物）を記憶しておくシステムがあり、一度侵入したものが次に入ってきたとき、いち早く反応して病気になるのを防いでくれます。

免疫はボクたちを守ってくれている頼もしい存在なのさ！