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菌活サポートで腸を元気にしよう!

その1:プロバイオティクスとプレバイオティクス

育てる力=プロバイオティクス

「プロバイオティクス」という言葉を聞いたことはありますか?最近では、ヨーグルトなどのパッケージに記載されている商品も見かけますので、見聞きされたことがある方も多いかもしれませんね。
「プロバイオティクス」とは、健康を守るため、腸で有益な働きをする細菌や酵母のこと。
食品では、ヨーグルトや乳酸菌飲料、ぬか漬け、味噌、キムチ、納豆などの発酵食品がそれにあたります。

発酵食品

これらの発酵食品に多く含まれる乳酸菌などの善玉菌を積極的に摂取することで、腸内の悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌のバランスを整えることができるとされています。腸内環境が整ってくると、ビフィズス菌をはじめとする善玉菌が作り出す乳酸や酢酸によって、腸が刺激され、蠕動運動がさかんになり、便秘の解消につながります。

「プロバイオティクス」を取り入れるために大事なのは、「量」です。ビフィズス菌などの腸内細菌研究の世界的な権威である光岡知足農学博士(東京大学農学部農獣医学科卒業)によると、1日あたり20億個以上、ヨーグルトだと1日200mlを目安に摂取することを推奨されています。
また、外から取り入れた菌は、なかなか腸内で定着することはないといわれていますので、
毎日取り入れることがポイントなんだそうです。

生きた菌じゃないと意味がない?

ヨーグルトの健康効果に関する研究が行われはじめたのは、ここ100年でのこと。
その先駆者であるロシアのイリヤ・メチニコフは、1907年に刊行した著書「長寿の研究」の中で、乳酸菌が腸内の腐敗菌の増殖を抑える働きがあるということ、またその働きは生きている菌、死んでいる菌の間には差がないことを伝えています。そして、実際に腸内環境の改善に働いているのは、乳酸菌が生成する物質、菌体成分であると結論づけています。光岡博士が行ったマウスでの試験(「マウスの寿命に及ぼす殺菌酸乳投与の影響」)でも、生菌、死菌での差はないという結果が出ています。
というわけで、プロバイオティクスは、生きた菌じゃなくても、生きたまま腸に届かなくても健康効果は高い!というわけです。
※参考図書:「人の健康は腸内細菌で決まる!」光岡知足著 株式会社技術評論社

作る力=プレバイオティクス

もうひとつ、腸内環境を整える上で大切なのが「プレバイオティクス」と呼ばれる食品成分です。
これは、腸内で消化しにくい食物繊維やオリゴ糖などで、便通を改善したり、善玉菌のエサになってくれるものです。

「プレバイオティクス」の主な働きは2つ。
1つ目は、腸の蠕動運動を刺激し、便通を促すこと。その際、悪玉菌が作り出した腐敗物質が便と一緒に出されますので、結果として腸内環境の改善につながります。
そして、2つ目は、腸内のビフィズス菌のエサになり、腸内細菌のバランスを整えること。

1つ目の働きは、主に食物繊維によるものです。食物繊維は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」があります。水溶性食物繊維は、こんにゃくに含まれるマンナンや果物に含まれるペクチンなど。腸内の水分に溶けてゲル状になる、“ゼリー”のようなイメージです。水溶性食物繊維の利点は、栄養素がゆっくりと吸収されるということ。糖質の吸収もゆるやかになるため、急激な血糖値の上昇を抑えてくれます。

食物繊維の種類と働き

一方の不溶性食物繊維は、“ヘチマ”のようなもので、腸の蠕動運動を刺激してくれたり、便のかさを増し、便通の改善に役立ちます。ごぼうやキャベツ、たまねぎなどの野菜に含まれるセルロースやヘミセルロース、イヌリンなどがそれにあたります。
食物繊維にはない働きとして、「ビフィズス菌など善玉菌のエサ」になり、善玉菌の増殖に役立つ働きをしているのがオリゴ糖です。善玉菌が増えることで、乳酸や酢酸のたくさん作られるようになります。すると腸内は酸性に傾き、悪玉菌の増殖を抑えられるという好循環に。

腸内環境を整えていくには、プロバイオティクスだけでもプレバイオティクスだけでもだめで、普段の食生活の中で両方を取り入れていくことが大切です。

その2:腸内細菌に左右されない「バイオジェニックス」のすごさとは?

機能性成分「バイオジェニックス」

もうひとつ注目されているのが、「バイオジェニックス」という新しい成分です。
具体的には、発酵の過程で生み出される多糖類やペプチドなどの有効成分で、乳酸菌でいえば、乳酸菌そのものだけでなく、乳酸菌発酵によって産生される成分に着目します。
この「バイオジェニックス」こそ、新たな機能性成分としてその働きが注目されているのです。

というのも、これまでに紹介した「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」は、体に対する作用の仕方は異なるものの、それらが直接からだに作用することはありません。腸内細菌の数を増やし、働きを活性化することで、ヒトの健康に寄与してくれます。(腸内細菌を介してからだに働きかけるのですね。)

一方の「バイオジェニックス」は、それ自体が直接、腸内免疫を刺激して免疫バランスを整えたりすることができるのです。
そのため、腸内環境の状態に左右されず、効果的にからだに働きかけることができると、期待が寄せられているんですよ。

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