イムバランス情報サイトです。麹菌発酵から生まれた新成分のイムバランスは、免疫バランスを整えます。

食物アレルギーに対する試験(マウス)

どんな試験をしたの?

『イムバランス』の食物アレルギーに対する有効性を確認するため、食物アレルギーの中では最も重篤なピーナツアレルギーに対して、市販されているLGG乳酸菌との比較試験を行いました。

対象は?

ピーナツアレルギー(PNA)モデルマウス

試験方法は?

ピーナツアレルギーではない正常のマウス(Naïve)とピーナツアレルギーを発症したマウスを以下の群にわけ、何も治療をしないマウスと比較しどれだけ効果があったかを調べました。
【ピーナツアレルギー発症マウスの試験群】
① 何も治療しないマウス(通常のエサを与えた):「Sham」
② LGG乳酸菌を0.5%添加したエサを与えたマウス:「LGG」
③ イムバランスを0.5%添加したエサを与えたマウス:「ImmuBalance」
④ イムバランスを1.0%添加(2倍量)したエサを与えたマウス:「ImmuBalance2X」
⑤ 乳酸菌を死菌状態にしたイムバランス1.0%添加(2倍量)したエサを与えたマウス:「I-ImmuBalance2X」
⑥ プラセボ群(通常のエサを与え、アレルギーに感作させなかった群):「Naive」

ピーナツアレルギー発症マウスの試験群

この試験では、ピーナツアレルギーを発症した状態で試験を行うため、ピーナツを腹腔内に直接注射して与え、再度ピーナツを与えた際にアレルギーにかかりやすい状態にしました(感作)。さらに、第6週目と第8週目にも、同様にピーナツを与え、追加感作しました。
その後、10週目から4週間にわたって、イムバランスを含むエサを与え、4週間の治療が終了してから24時間後に、すべてのマウスにピーナツを与えることで、治療効果を確認しました。

なぜ“ピーナツアレルギー”で試験をしたの?
ピーナツアレルギーは食物アレルギーの中で、一番重篤だと言われているからです。
ピーナツアレルギーでイムバランスの効果が確認できれば、そのほかの食物アレルギーに対しても効果がある可能性が高くなります。

どこと試験したの?

マウントサイナイ医科大学(米国ニューヨーク)
※マウントサイナイ医科大学は、アメリカではアレルギー臨床研究の最高権威と言われています。

こんな結果でした!

その1:IgEの産生を有意に抑制しました。

イムバランスの食物アレルギーに対する評価

IgEとは、免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質の一種です。
アレルギー反応を起こすアレルゲンに対して、特異的に働くタンパク質です。通常、IgE値が高い場合、その物質に対して強いアレルギー反応を示すことを意味します。

ピーナツアレルギーを発症したマウスに、イムバランスを与えたところ、何も治療しない群「Sham」と比較して、有意にピーナツ特異「IgE」の産生を抑制していることがわかりました。また、その効果は用量依存的に抑制していること、そして乳酸菌を死菌状態にしたイムバランスでも効果が変わらないことが確かめられました。
一方、乳酸菌の中でも代表的な「LGG」乳酸菌を与えた群では、ピーナツ特異IgEの産生については有意な差はみられませんでした。

その2:ヒスタミンの放出量が減少しました。

ヒスタミンは、下の図のようにIgE抗体が肥満細胞にくっついたときに、肥満細胞から分泌される炎症性の物質です。
ヒスタミンが分泌されると、神経や血管を刺激してアレルギー症状を起こします。

アレルギー発症の仕組み

結果は、イムバランスを与えた群では、何も治療しない群「Sham」と比較して、有意に血中へのヒスタミン放出量を抑制していることがわかりました。また、その効果は用量依存的に抑制していること、そして乳酸菌を死菌状態にしたイムバランスでも効果が変わらないことが確かめられました。
一方、乳酸菌の中でも代表的な「LGG」乳酸菌を与えた群では、有意な差はみられませんでした。

イムバランスの血中ヒスタミン量の評価

まとめてみよう!

この試験では、アレルギーになったマウスにイムバランスを与えたことがポイントだよ。つまり、イムバランスにはアレルギーの予防効果だけではなく、アレルギーになってしまった後でも、摂取することで治療効果が期待できる可能性があることがわかったんだ。しかも、それは用量依存的に効果があったんだよ。

食物アレルギーに悩んでいる人は増えているから、期待しちゃうわ!

どんな試験をしたの?

次に同じ試験の中で、イムバランスのアナフィラキシー反応に対する抑制効果を調べました。
(下の図のスコアに基づいて、評価しました。)

アナフィラキシー反応のスコアリング

こんな結果でした!

その3:アナフィラキシー反応を抑制する働きが確かめられました。

アナフィラキシーとは、急性のアレルギー反応のひとつです。アナフィラキシーは、じんましん等の皮膚症状やぜんそく・呼吸困難等の呼吸器症状、めまい、意識障害等の神経症状、血圧低下等のショック症状が、2つ以上存在している場合をいいます。
特に、血圧が低下し、ショック症状になることを「アナフィラキシーショック」と呼んでいて、この症状は命にも関わる一刻を争うショック症状なのです。
ピーナツアレルギーモデルのアナフィラキシー反応

治療をしなかったすべてのマウスが、目や鼻の周りの腫れや下痢、呼吸困難、意識喪失、軽い刺激を与えてもほとんど動かないなど、準致死的反応を示しました(平均スコア値は3.2)。
一方、イムバランスを与えたマウスでは、治療をしなかったマウスと比較すると、用量依存的に症状を抑えていることがわかり、その治療効果は、50%~75%抑制と有意的な差がありました。なお、LGG乳酸菌は、治療をしなかったマウスと比較しても有意差はありませんでした。

イムバランスのアナフィラキシー反応スコアの評価

アナフィラキシーの度合いを客観的に評価するため、直腸の温度も測定しました。
(アナフィラキシーの症状が重いほど、体の中心温度は低下します。)

ピーナツアレルギーを発症していないマウス(Naïve)の体温は、37~38℃の範囲であったのに対し、治療をしていないピーナツアレルギー発症マウスは、10匹中8匹が正常値より1~4℃低い値となりました。

イムバランスのアナフィラキシーの体温変化

まとめてみよう!

イムバランスを摂取することで、食物アレルギーが引き起こすアナフィラキシー反応から体を守ってくれる可能性があることがわかったんだ。また、その効果は用量依存的だったよ。

イムバランスにはいろんな可能性があるのね~

こんな結果でした!

その4:免疫バランスを整える働きがある可能性が確認されました。

免疫細胞の中には、主にウィルスや細菌などの異物に対して反応する「Th1細胞」とダニや花粉などのアレルゲンに対して反応する「Th2細胞」があります。
Th1細胞は、「IFN-γ(インターフェロンガンマ)」などのサイトカインを分泌し、マクロファージをはじめとする免疫細胞を活性化し、ウィルスや細菌を退治します。
一方のTh2細胞も、「IL-4(インターロイキン4)」を分泌し、抗体を作って、アレルゲンに対して対抗します。
通常、この2つのサイトカインは、お互いの機能を抑制し合うことで免疫バランスを維持していますが、アレルギー体質の方は、「Th2細胞」の反応が過剰になっており、Th1細胞とTh2細胞のバランスが乱れてしまっている状態にあります。

免疫バランス崩れ
免疫バランス崩れ②

Th2細胞から分泌されるIL-4の産生量は、「ImmuBalance」 「I-ImmuBalance(死
菌)」を『与えた場合、74.1%~77.0%の差をもって有意な減少を示しました。
一方、Th1細胞から分泌されるのIFN-γ 産生量は、 「LGG乳酸菌」では有意差がなく、 「ImmuBalance」 「I-ImmuBalance(死菌)」は、 34.8%有意に増加した。
つまり、Th2細胞の反応を抑制し、Th1細胞の反応を促進することで、Th2細胞の反応が過剰に傾いているアレルギー体質の緩和につながる可能性が示唆されました。

イムバランスのIL-4の分泌量の評価

イムバランスの脾臓細胞のIFN-γ分泌の評価

同時にアレルゲンではないマメ科のたんぱく質を与えたところ、IL-4、IFN-γともに分泌量に変化はありませんでした。
つまり特異抗原のみに反応することがわかりました。

まとめてみよう!

イムバランスは、特異のアレルゲン(抗原)にだけ反応していることがわかったんだよ。
通常の免疫反応まで抑えてしまうことは、免疫不全につながる可能性があるが、異常の免疫反応のみを抑えていることは、イムバランスが副作用の心配がないことを示しているんだよ。

副作用の心配がないのは、続けるうえで安心よね。

次に読んでみよう!

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◎参考文献
ピーナツアレルギーモデルマウスに対する麹菌発酵大豆培養物製品(イムバランス)の療法的な効果は、Th1型反応およびTh2型反応の調節と関連している(Therapeutic effects of a fermented soy product on peanut hypersensitivity is associated with modulation of T-helper type 1 and T-helper type 2 responses.) Clinical and Experimental Allergy 38: 1808-1818, 2008.