1. アレルギーとは?
まずは知ることから始めよう!
現代では、日本人の3人に1人がなんらかのアレルギーを発症していると言われています。
症状はなくともアレルギー体質を持っている人は、なんと8割にものぼるとか。
今や現代病のひとつとも言われ、私たちにとって身近なアレルギーですが、どうして起こるのか、その発症の仕組みについて目を向けてみたことはありますか?
アレルギーの仕組みは、とてもややこしく難しいのが実際。
でも、敵と戦うときには相手方をしっかりと分析するように、アレルギーの起こる仕組みを知ることで、過度に不安を感じることなく、冷静に対処ができるようになりたいものです。
ここではまず、アレルギーの大枠を理解するために、できるだけやさしくお伝えしていきたいと思います。
それでは一緒に、アレルギーの世界をのぞいてみよう!
アレルギーとは、過剰に反応する免疫反応のこと
アレルギーとは、「本来なら反応しなくても良い無害なものに対して、過剰に反応してしまう免疫反応」のことをいいます。
この「無害」なものに対して過剰に反応してしまう、というのがアレルギーのやっかいなところ。
そもそも免疫の働きとは、ウィルスや細菌などの異物を排除することにあります。病原菌と戦うときに、免疫反応として、くしゃみや鼻水、発熱などが起こりますが、私たちにとっては明らかに「有害」なものに対しての反応と思えば、これらの不快な症状にも納得がいくというもの。むしろ、病原菌から体を守ってくれている結果の反応なので、免疫の働きに感謝してもいいくらい。
でも、アレルギー反応の場合はどうでしょう?
花粉や卵、牛乳、ダニ、ほこりなど、ほとんと無害な相手に大げさに反応して、それらを排除するために大量の鼻水がでたり、くしゃみを連発したり、かゆみを引き起こしたりと私たちにとって不都合な免疫反応を起こしてしまっているのです。
無害なものに反応しちゃうなんて悲しいわね。。。
『「免疫を高める」と病気は必ず治る』 安保徹・福田稔〔監修〕マキノ出版
『安保徹の食べる免疫力』 安保徹 世界文化社
『アトピー・アレルギー克服応援ブック』〔NPO法人〕アトピッ子地球の子ネットワーク